「春夏秋冬」のフレーズが
7月29日(土)8:50 Origny-Ste-Benoite~16:20 Tupigny(11ロック)
7月30日(日)9:20 Tupigny ~ 12:40 Le Gard(14ロック)頂上
7月31日(月)9:25 Le Gard ~ 12:20 Land Recies(2ロック)
29日からの行程が一番きつい所、上りのロックが25も連なっています。昨年下りで通ったことは一つの自信であったので、リョウさんは今回この行程を1日で行けると考えていたのですが、現実は甘くはありませんでした。ロックは上りと下りでは大違い。小さいロックですが3m前後の深さがあり、ロックに入ると船からはボラードがどこにあるかもわかりません。朝一つ目のロックから先回りしながらついて来てくれたVNFの担当者にロープを投げて、ボラードにかけてもらいます。そして前からの水流にロープを引いて耐えます。このようなロックが間隔を空けずに次々と現れるのです。こんな作業を繰り返し、結局ロック11個が終わったところでその日は終了(VNFは航行者の意思を尊重します)。
30日は残りの14ロックを目指して出発。とにかくロックを越さないことには次へ進めません。逃げ道はない。VNFの担当者が今日は2人ついてロープ掛けを手伝ってくれたので、何とかお昼過ぎに頂上のNO.1ロックを通過。本来なら担当者は最後の8つはつかないそうですが私が大変そうなので親切にも最後まで手助けしてくれたのです。その気遣いが嬉しく、日本から持ってきた「大吟醸」300mlの小瓶を2人に進呈しました。
VNF=Voies Navigables de France
フランスのすべての水路網のうち航行可能なセクションを管理する国の機関。職員は国家公務員。
ところで話は変わりますが、働いていたころ、難しい事案をしなくてはいけない時、泉谷しげるの「春夏秋冬」のサビを自然と口ずさんでいました。退職して長いので忘れていましたが、久しぶりに30日、フランスのロックで水流に耐えながらそのフレーズが頭の中を回っていました。
今日で全てが終わるさ
今日で全てが変わる
今日で全てが報われる
今日で全てが始まるさ