無事に帰国

9月4日夕方の飛行機に搭乗し、5日午後4時前に関空に到着しました。途中、韓国仁川空港での待ち時間があったので、いつもより帰路が長く感じられました。

何はともあれ、無事に我が家へ辿り着きホッとしています。だんだんと旅行の荷物が重く感じられるのはやはり年のせいでしょうか。あと何回このような旅ができるでしょうか。健康を保ち、また来年行けるようにしたいと思いますが、まずは日本での日常を思い出しながら旅の疲れを癒していきたいです、汗だくになりながら。

 

Yacht haven Dragt での日々

今私たちがいるドラクトマリーナ(Yachthaven  Dragt)は、1915年に創立された、アールスメイアで最も古いマリーナの一つで、2015年に創立100周年を迎えたとのこと。船の係留とメンテナンス、ボートの貸し出し、冬の間の保管などはもちろん、面白いところでは『貸し島』と言うのもあります。水道や下水が整備された浮島のような区画が、ハーバーに隣接する湖にいくつかあり人々に貸し出されていて面白いなと思いました。

このハーバーに来たのは運河の旅の初年、2010年。冬の係留地を探していたところこのハーバーを見つけました。以来、オランダで旅を終えるときはいつもこのハーバーにボートを預けて帰ります。スキポール空港からも近く、スーパーや商店街があり、生活するのにとても便利です。

 

オランダではもう秋の気配です。最近、思わず口ずさんでしまう歌は、南沙織のあの歌。

秋の風が吹いて

船をたたむ頃…

Yachthaven Dragt / 貸し島
Dragt 周辺の空はダイナミック

 

アールスメイアに帰還

8月21日(月)Gouda

8月22日(火)8:45 Gouda ~ 14:30 Aalsmeer

今日、無事にアールスメイアに到着しました。懐かしいホームポートの懐かしい停泊場所「326」に帰って来ました。まずは元気にここまで帰って来れたことを感謝します。

7月11日にフランスのAuxerreを出発して42日目、1,171km、212ロックの旅でした。フランス、ベルギー、オランダと3国を通過し、それぞれの運河で人情に触れ助けてもらいながら来ました。アールスメイアで約2週間、船のメンテナンスと帰国の準備をしながらゆっくり過ごします。旅の間、ご声援ありがとうございました。

運河沿いの家。
鉄橋も上がります。アールスメイアのDragtハーバー

 

ゴーダに到着

8月19日(土)9:00 Nieuwegein ~ 11:40 Montfoort 

8月20日(日)8:45 Montfoort ~ 12: 55 Gouda

20日昼過ぎにGoudaゴーダに到着。今年の旅、最後の停泊地に無事到着しました🎊🎉

幸いなことに今年は大きなトラブルも無くここまで旅を続けられたことを感謝します。ゴーダに今日と明日停泊し、ホームポート、アールスメイアへと向かいます。大好きな町ゴーダでの時間を楽しみたいと思います。

ゴーダのハーバーへと続く水路

 

ロックの待ち時間、6時間40分

8月18日(金)8:55 Gorinchem ~ 19:45 Nieuwegein(ニーウェガイン)

18日、あと2つのロックを通過すれば今日の停泊場所に着く予定で、お昼12時にロックに着きました。するとロックの手前で数艇が待機しています。聞くとロックの扉の油圧装置が故障して修理中とのこと。「辛抱強く待つしかない」と言うオランダ艇に横付けさせてもらい私たちも待つことに。油圧装置は治ったみたいですが、油圧装置から流れ出て水面に浮いた油に中和剤を投入しているとのこと。これを1人の作業員で行なっているのでなかなか進みません。時間だけが過ぎてゆき、その間にもロック前へは何艇ものボートがやって来ます。「ここに泊まることになるかもしれない」と隣のオランダ艇。私たちも覚悟を決め晩御飯の準備を始めた午後6時40分、突然、ロック再開!実に6時間40分の待ち時間でした。

みんなで大きなロックに入りましたが、数を数えると25艇でした。こんな長い待ち時間、こんな多数のロック通過はもちろん初めて。無事午後7時45分に当初予定していた停泊場所につきました。いろんなことがあります。

ロック再開で一斉にロックに入るボート。

 

オランダの原風景

8月14日(月)8:30 Boxmeer ~ 12:45 Baten burg (途中から西へ方向転換)

8月15日(火)8:30 Baten brug ~ 13:05 Heusden 

8月16日(水)8:30 Heusden ~ 11:00 Gorinchem

8月17日(木)Gorinchem

以前、オランダに住む知人から聞いたことですが、オランダ人全てがボートに興味を持っているわけではない、半数ぐらいは全くボートと関係ない生活をしている、と。それは事実だとしても、どこへ行ってもすぐそこに運河があり、無数のボートが行き交い停泊している風景はオランダ人の中の原風景としてそのDNAの中に深く刻まれているに違いありません。2010年からほぼ毎年来ているオランダですが、今回いつもよりゆったりのスケジュールのおかげで、初めて停泊するハーバーがいくつかあり、それらがとても居心地良く整備されていたのでオランダの奥深さを感じました。でもリョウさんに聞くとまだ行っていない運河がいくつもあるとのこと。これはもうオランダの“ボート文化、運河文化“です。

 

今日17日はホルコム(Gorinchem)のハーバーに連泊。この街に来るのは私は4回目なのですが、初めて「ヘンドリック・ハメル博物館」に行って来ました。17世紀、ホルコム生まれの船乗りが難破して李氏朝鮮に漂着し、しばらく囚われたのち帰国し朝鮮を西洋に初めて紹介したとのこと。韓国歴史ドラマが好きな私はその時代のことがわかるのを期待して彼が書いた本(英語版)を買いました。何回も来ているホルコムですがまだ知らないことがいっぱいです。

Batenburg burgの城址 / Batenburg
Heusden/Gorinchemの博物館で本を購入




 

 

懐かしい運河の賑わい

8月10日(木)Maastricht

8月11日(金)8:40 Maastricht ~ 14:10 Maasbracht(2ロック)

8月12日(土)8:30 Maasbracht ~ 12:50 Venlo(フェンロー)(2ロック)

8月13日(日)8:30 Venlo ~ 13:00 Boxmeer(1ロック)

マーストリヒトに2泊したあと徐々にマーズ川を北に向かって進んでいます。マーストリヒトからホームポートのアールスメイアに至る、いよいよ今年の旅の最終クールになりました。この3日間、初めて停泊する所ばかりでしたが、ビジター専用の桟橋があり、中でもフェンローと言うところは大きな街に近くて便利。ハーバー周辺が公園としてよく整備され、市民の憩いの場になっていました。ここ3日間、毎日の走行が半日であるにも拘らず、すれ違うプレジャーボートの数が1日10隻以上になり、やはり運河の国オランダ、賑わって来た感じです。

(左)街で買ったキベリングとサラダの夕食。今日はご馳走です(右)フェンローのハーバー